Markdown のフォルダをまるごと閲覧
MD Flow は、.md ファイルの入ったフォルダをまるごと開ける Mac ネイティブの Markdown ビューアです。多くの Markdown ツールにはないものがそろっています。片側にファイルツリー、もう片側に整形済みのドキュメント、そしてその間には何の手順もありません。ファイルをクリックして読み、次のファイルをクリックする。それだけです。読み込み(インポート)もインデックス作成もなく、フォルダには何の変化もありません。
Markdown 用の Finder がほしいと思ったことがあるなら、つまりフォルダ内のファイルをすべて見渡せて、一つひとつ個別に開かなくても行き来できる場所がほしいと思ったことがあるなら、それこそが MD Flow の考え方のすべてです。App Store から無料でダウンロードでき、Mac、iPhone、iPad に対応しています。Pro は米国では $7.99 の買い切りで、サブスクリプションはありません。
#よくある選択肢の問題点
多くの Markdown アプリは、ファイルを書く人のために作られています。その前提がアプリのすべてを形づくっていて、30 個のドキュメントがあってそのうち 4 つを読みたいだけのときには、その前提が合いません。
- クイックルックは、MD Flow が入っていない Mac では、ファイルを一つプレーンテキストとして表示するだけで、
#や*もそのまま残ります。MD Flow をインストールすれば、Finder で Markdown ファイルを選んでスペースキーを押すと整形された状態で表示されますが、それでも一度に見られるのは一つのファイルだけです。 - VS Code はフォルダを表示できますが、ドキュメントがソースファイルの中に埋もれてしまい、頼んでもいないエディタのペインまで付いてきます。README を読むだけには、あまりに大がかりなアプリです。
- Marked は美しく表示してくれますが、プレビューできるのは一度に一つのドキュメントだけです。行き来できるフォルダがありません。
- Obsidian にはナビゲーションがありますが、その代わりに手間がかかります。保管庫(Vault)、インポートするかどうかの判断、プラグインのエコシステム、そしてノートを一つ読む前に受け入れなければならない、ノートについての独自の考え方です。
どれも悪いツールではありません。ただ、別の動詞を中心に作られているだけです。
#ブラウズするとはどういうことか
フォルダを接続します。リポジトリ、ドキュメントのフォルダツリー、iCloud のフォルダ、Obsidian の保管庫(Vault)、AI アシスタントが書き込むディレクトリなど、何でもかまいません。MD Flow はそれをフォルダツリーとして表示し、その横にライブプレビューを並べます。
- クリックして読む。 ファイルを選ぶと、すぐに整形されて表示されます。開く操作も、閉じる操作も、タブもありません。
- その場で展開・折りたたみができ、フォルダの中に入ってその中身だけに集中することもできます。
- Markdown だけに絞り込むことも、すべてを表示することもできます。HTML、プレーンテキスト、CSV、RTF もプレビューできます。
- 最近のファイルにはいつでもワンクリックで戻れるので、何度も読み返すドキュメントを毎回探し直す必要はありません。
- 長いドキュメントには目次があり、うろ覚えの段落はドキュメント内検索で見つけられます。
- ファイル名での検索は無料です。Pro なら、接続したすべてのフォルダの中身まで検索でき、一致した行が行番号付きで表示されます。
複数のフォルダを接続すると、同じツリーの中に並んで表示されます。Pro ではフォルダ数の上限がなくなります。
#フォルダの中身は、すべて整形して表示
実際のドキュメントが入ったフォルダは、段落だけでできているわけではありません。MD Flow は、そこに実際にあるものを表示します。
- Mermaid の図をインラインで表示(フローチャート、シーケンス図、ガントチャート)
- KaTeX の数式(インライン数式とディスプレイ数式)
- Obsidian 形式のコールアウト(
> [!note]、> [!warning]など)を、それぞれの色付きで - YAML フロントマターを、ダッシュが並ぶだけの表示ではなく、すっきりしたメタデータのヘッダーとして
- ドキュメント内の画像を、書き手が置いた位置に表示。タップすると全画面で表示され、拡大もできます
[[二重角括弧]]で書かれた Wikilink から、リンク先のファイルを開けます- シンタックスハイライト付きのコード、表、タスクリスト
#読むだけ。手を加えません
MD Flow は、読み込んだものを変更、移動、インデックス化、アップロードすることは一切ありません。データベースも、インポートも、ファイルの二つ目のコピーもなく、バッテリーを消耗させるバックグラウンドのインデックス処理もありません。フォルダの接続を解除しても、フォルダには何の変化もありません。
これは思っている以上に大切なことです。ブラウズするフォルダは、たいてい別の何かが書き込んでいるフォルダだからです。エディタ、リポジトリ、AI アシスタント。邪魔をしないリーダーなら、そのすべての上に同時に重ねて使えます。
#ネイティブで、軽いまま
SwiftUI で作られています。起動が速く、Mac のアプリらしく振る舞い、最初にワークスペースという概念を覚える必要もありません。同じフォルダを、同じ購入で iPhone と iPad でも読めます。詳しくは iPhone と iPad で Markdown を読む をご覧ください。
ブラウズしたいフォルダが Obsidian の保管庫(Vault)なら、そのまま使えます。詳しくは Obsidian の保管庫を読む をご覧ください。主に表示の仕上がりを知りたい場合は、Mac 向け Markdown ビューアのページで紹介しています。